CD-ROM は負の遺産

堀内寛己(ほりうちひろき) <x19290@gmail.com>

OS のインストールなどで、 今でも CD-ROM の利用を推奨している人達がいます。 しかし、USB メモリーが普及した今、 CD-ROM によるインストールは相対的に苦痛を伴います。 USB メモリーと違って書き込みができないというのも苦痛のひとつですが、 ここでは別の話をします。

まず、 音楽 CD の話から。

大雑把な言い方をすれば音楽 CD は、 16 ビットコンピューターの時代の技術です。 実際ウィキペディアで調べると、 音楽 CD が実用化した頃と NEC の PC-9800 や MS-DOS が登場した時期は重なります。

そして CD-ROM。

CD-ROM は結局、 音楽 CD の延長線上の技術に過ぎません。 CD-ROM の速度は、 最高 72 倍速ということになっています。 何に対して 72 倍速かというと、 音楽 CD の再生速度に対してです。 つまり CD-ROM とは、 16 ビットコンピューター時代の技術を、 最高で 72 倍にしたものです。

72 倍という数字がいかに情け無い数字か説明します。

今はもう、 64 ビットコンピューターの時代と言っていいと思います。 16 ビットから 64 ビットになってコンピューターの性能が何倍になったかわかりますか? 64 ÷ 16 = 4 倍ではありません。2 の (64 - 16) 乗倍つまり 281,474,976,710,656 倍です。

本体の性能がこれだけ飛躍的に向上しているのに、 たった 72 倍しか性能が上がっていない周辺機器を使わされているのです。 CD-ROM はとっくにレガシー(負の遺産)なのです。 それがわかっているメーカーが、 PC から CD-ROM ドライブを外し始めたのだと思います。 さきがけは Mac Book Air でしょうか。